5月は紫外線も強くなりがちで、肌にとっては想像以上に過酷な季節。
乾燥やゴワつきを感じる方も多いのではないでしょうか。
そんなとき大切なのは、「うるおいをしっかり入れて、逃がさない」ケアです。

 

乾燥肌は“バリア機能のゆらぎ”サイン

乾燥肌は、水分と油分の両方が不足している状態です。
本来、肌は皮脂膜や天然保湿因子(NMF)、そしてセラミドのようなバリア成分によって守られていますが、加齢や洗いすぎ、紫外線ダメージなどによってその機能が低下すると、肌内部の水分が蒸発しやすくなります。

また、アトピー体質の方は、水分保持に関わる「フィラグリン」という成分が少なく、もともと乾燥しやすい傾向にあります。

 

保湿のポイントは、“役割のちがう成分”を組み合わせること

乾燥対策としてよく登場する「ヒアルロン酸」や「セラミド」。
でも、「なんでこの成分がいいの?」と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

  • ヒアルロン酸は、水分をたっぷり抱えこみ、肌の内側にうるおいを届ける「うるおいのタンク」のような成分。
  • セラミドは、角質層の細胞同士をつなぎとめてうるおいを逃がさない「接着剤」のような働きをします。
  • そしてグリセリンは、空気中の水分を引き寄せたり、肌内部の水分を保つことで、うるおいをキープする「保湿膜」のような存在です。
  • コラーゲンは、肌のハリ・弾力を支えつつ、うるおいもプラスしてくれる頼もしい存在です。

つまり、これらの成分を組み合わせることで、うるおいを“入れて”逃がさない保湿ケアが可能になります。

 

日常のケアで意識したいこと

肌のバリア機能を守るには、次のようなケアが効果的です。

  • 洗顔料はミルクタイプやクリームタイプを選ぶ
     →必要なうるおいを落としすぎないように。
  • 化粧水は保湿成分入りをチョイス
     →ヒアルロン酸やセラミド、グリセリン、コラーゲン配合のものがおすすめ。
  • 仕上げにクリームでフタをする
     →せっかく入れた水分が逃げないよう、しっかりカバー。

乾燥を感じたときこそ、「基本の保湿」に立ち返ってみてくださいね。

 

肌の土台を整えることで、季節にゆらがない肌へ

肌が整ってくると、紫外線の刺激にもゆらぎにくくなり、メイクのノリも変わってきます。
忙しい日々でも、少しの意識と丁寧なケアで、肌は確実に応えてくれます。

無理なく、気持ちよく続けられるケアを、あなたの生活にぜひ取り入れてみてくださいね。